2019年11月23日土曜日

AXA生命のウェブ記事に院長のインタビューが掲載されました

AXA生命保険会社のウェブ連載企画「人生100年の歩き方」の記事、【健康寿命と平均寿命を近付けるには?人生100年の健康維持のヒケツは「諦めない」こと】で、当院院長がインタビューを受けました。

「健康寿命」を伸ばすための地域ごとの課題や、特に働き盛りの世代の問題点などについて、お話ししています。ぜひお読みください。


https://www.axa.co.jp/100-year-life/health/20191122?fbclid=IwAR334a1kdIU1C9fP4V-cXIhBVDia-SBO5q1oNIDlxMETBM5MetI8rQ7NwHM


2019年11月10日日曜日

2019年度患者さんアンケートの集計結果報告

当院では本年7月の1ヶ月間、外来を受診していただいた患者さん全員に匿名でのアンケートをお願い致しました。アンケートの方法はアンケート用紙を外来会計時に窓口にてお渡しし、郵送で集計機関に返送していただきました。
配布数は約800、有効回答数は約370件でした。回答いただきました皆様にはお忙しい中、ご協力いただき感謝いたします。
アンケートにてご指摘いただいた点について、誠意改善していきたいと考えております。また当院の改善対策等については、10月以降、外来受診された患者さん方にはお渡しております。
今回、こちらでは全体の集計結果をグラフでお示ししたいと思います。


ご回答いただいた方の構成です。
































2019年11月7日木曜日

スタッフインタビュー vol.7 臨床検査技師・依田未希 エコーをあてるだけじゃない、検査に懸ける想い


クリニックにお越しいただく皆さんと、スタッフ一同、普段、コミュニケーションをとる機会はありますが、私たちのライフヒストリーについてお話することは滅多にありません。スタッフ同士でも、意外と知らないこともあります(笑)。

皆さんに、より安心して、クリニックにお越しいただき、お話いただけるよう、スタッフのインタビュー記事を不定期で連載しています。第7弾は、7月にクリニックに入った臨床検査技師の依田未希です。





Q.依田さんの「臨床検査技師」という職種は、あまり馴染みがないのですが、どういうきっかけで目指されたのですか?

 高校生で進路を考えた時、手に職をつけたいという思いがあったのと、漠然と医療に興味があったので、地元の新潟大学のオープンキャンパスに行って、看護学部をまずは見に行ったんですね。身近に医療関係者がいるわけではなかったので、やはりパッと最初に思い浮かんだのは看護師さんで

 それで見学に行った時に、新潟大学に検査技術科学専攻というものがあることを知って、初めて臨床検査技師の仕事を知りました。調べてみたら、検査のスペシャリストという感じで、専門性があるのがかっこいいなと思い、面白そうだったのでそのまま進学したという感じです。成り行きといえば成り行きですね(笑)。

 ちなみに私のように四年制大学を卒業して臨床検査技師になる人もいれば、この職種につくための専門学校に通って、なる人もいます。


Q. 大学に進学してからは、4年間ずっと臨床検査技師に関わることを学ぶのですか?

 そうですね。検査技師の仕事ってすごく多岐にわたっているので、幅広い知識を勉強しなければいけないんです。その幅広い領域の知識を学ぶのと、病医院での実習や卒業研究なども交えて、4年間を過ごしました。

 検査にはいろんな種類があるのですが、当時から一番勉強していて楽しかったのが循環器のことで、心電図の授業が特に大好きでした。逆に、細菌検査や病理検査といわれる、顕微鏡をのぞくような分野はあまり得意ではなくて。そういうのを勉強している時には、くじけそうになることもありましたね。

 病院の検査技師の業務は大きく分けて2部門あって、1つが今私がやっているような、患者さんを直接検査する「生理検査」という部門。もう一つが、血液や尿など、患者さんから採取されたものを検査する「検体検査」です。就職活動をするとき、やはり私は心電図や心エコーの検査がやりたいと思ったので、生理検査のほうを志望して、無事配属されました。それから結婚が決まって退職するまでの4年半、新潟の病院の生理検査室で働いていました。


Q.結婚をきっかけに佐久にいらっしゃったんですよね?

 はい。主人が佐久の出身で、大学時代からの付き合いだったのですが、主人が佐久総合病院に就職が決まったのを機に、結婚をして、私も一緒に移ってきました。それがちょうど2年前ですね。

 佐久に来てからも、本当は検査技師の仕事を続けたかったのですが、縁もゆかりもない土地で、いろいろと環境も変わり不安もあったときに、あるご縁で、調剤薬局の事務のお話をもらって。それを断って一から就職活動をする勇気が湧かなくて、薬局のお仕事を受けることにしました。引き受けたからには、責任を持ってやり遂げたいと思い努力しましたが、まったく畑違いなので、最初から覚え直さないといけないことも多くて大変でした。

 クリニックへの就職が決まるまでの2年間、そこで働いていましたが、以前であれば、名前を見ただけでは何の薬かわからなかったものや、自分の専門外の薬も含め、膨大な量の薬の名前を覚えられました。それは今でも活きています。自分が望んだ道でなくても、一生懸命頑張っていれば、学びはたくさんあるし、いいことがあるって、思えるようになりました。




Q. クリニックに来たきっかけは何だったんですか?

 それが本当に偶然で。共通の知人を介して、院長に私のことを知ってもらう機会があったのですが、話をしていたら、院長がエコー検査ができる検査技師を探しているって言うんです。まさかそんな偶然があると思わなくて、最初は冗談だと思って、笑って流してしまったくらいです(笑)。逆に院長のほうも、薬局で事務をやっている人が、心エコーの経験がある検査技師だなんて想像もしていなかったので、運命的な出会いだねって話しています(笑)。

 ご縁をいただいていた薬局に申し訳ない気持ちもありつつ、クリニックの話を聞くほどに、「検査技師の仕事に戻りたい」という気持ちが強くなって、このチャンスを逃したら、もうなかなかないかもしれないと思って、クリニックに入ることを決意しました。そして今年の7月から働いています。

Q. 検査技師のお仕事に戻ってどうですか?

 よかったです。忙しいけど、毎日仕事が楽しい。仕事が楽しいって、こんなに大事なことだったんだなって、再認識しました。

Q. クリニックでは普段、どんな検査をしているのですか?

 心エコー、つまり超音波を使って、心臓や心臓と繋がっている血管の検査をします。心臓の病気をもともと持っている人たちを定期的に評価したり、心臓の病気が疑われる人たちの心臓の機能を評価したり、あとは頸動脈のエコーで動脈硬化を調べることもよくありますね。

 ただエコーを当てて診るだけではなくて、カルテを事前に読み込んで、他の検査の結果や患者さんが訴える症状や表情、体の状態をよく見て、どういった可能性があるかも予測をしてから、エコーをします。

 どうしても他の検査に比べて時間がかかるので、なるべく患者さんの負担にならないように、限られた時間のなかで、最大限に丁寧に、なるべく早く、を心がけています。また、「どうしてこの検査をしなければいけないのか」「何がわかる検査で、どれぐらい時間がかかるものなのか」といったことを、必ず説明するようにしています。よくわからないまま検査をされて終わると、診察室で結果を言われても、腑に落ちないというか、なんとなくわかったようで、よくわからなかった、ってなりやすいと思うんです。検査の前と後でしっかりお話をすると、ありがとうって言われることが多いですし、「あなたに検査してもらえてよかった」と言ってもらえた時とかは、すごく嬉しいですね。



Q. 検査技師のお仕事のやりがいはどんなところにありますか?

 エコーの検査って、一朝一夕にできるものではなく、結構技術が必要なんです。数ミリ動かしたり角度を変えたりするだけで見え方がガラッと変わります。正しくない断面で測定してしまうと、検査値も変わってしまうので、ミリ単位の細やかな作業が必要です。検査値は診断や治療を左右する大切なものなので、すごく神経を使ってやっています。他の血液検査などといった、ある程度機械が測定してくれるのですが、自分の技量がダイレクトに出るところが、大変だけど面白いところでもあります。

 さらに、クリニックに来てからは、私が評価をして、その患者さんに手術が必要そうであったり、すごく重症で緊急性があるような場合に、すぐ院長のところに報告に行けるのが嬉しいです。これまでに実際、私が評価した人が、入院や手術が必要で、すぐに佐久医療センターに紹介をしたことがあって、自分の検査が診断に結びついていることをより強く感じられるので、やりがいがありますね。

Q. 最後に患者さんたちへのメッセージをお願いします。

 定期的にいらっしゃっている患者さんの検査を担当して、お話を伺うと、皆さん「ここのクリニックは本当に丁寧で感じがいい」とおっしゃってくれるので、開院当初からスタッフの皆さんが頑張って作ってきたイメージを壊さないように、私も笑顔で明るく接したいなと思います。でも、患者さんが皆さんいい方々なので、普通にお話するのが楽しいんですけど。

 これからも頑張るので、よろしくお願いします、とお伝えしたいです。


Interview & Text & Photo / Ai.A

2019年11月1日金曜日

スタッフインタビュー vol.6 事務職員・久保香緒里 カード会社の営業から医療業界へ、そして東京から佐久平へ “憧れ”の道を進んで行く


クリニックにお越しいただく皆さんと、スタッフ一同、普段、コミュニケーションをとる機会はありますが、私たちのライフヒストリーについてお話することは滅多にありません。スタッフ同士でも、意外と知らないこともあります(笑)。

皆さんに、より安心して、クリニックにお越しいただき、お話いただけるよう、スタッフのインタビュー記事を不定期で連載しています。第6弾は、9月にクリニックに入ったばかりの事務職員、久保香緒里です。



Q.久保さんは佐久に移住していらっしゃったんですよね。どちらのご出身なんですか?

 東京生まれ東京育ちです。でも東京が合わなくて…。人混みがすごく嫌いで、渋谷なんて、乗り換え以外で行ったのは23回程度じゃないかと思うぐらいです(笑)。中学生ぐらいからですかね、田舎暮らし…というと、地元の人に失礼かもしれませんが、東京を離れて、地方で暮らしたいと思っていました。不動産サイトの田舎暮らし特集ページに載っている物件を見ては、「こういう家だったら、こういう風に暮らそう」って想像するのが大好きでした。一緒に暮らしている母も少しずつ洗脳していって(笑)、二人で土地探しをしたのですが、なかなか希望に叶う場所が見つからず、気付けば5年ぐらいかかっていましたね。

 長野だけでなく、栃木の那須のあたりとか、熱海や伊東とかも見に行きましたし、長野の安曇野も検討しました。でも、安曇野は電車で3時間かかるじゃないですか。佐久だったら、新幹線で1時間程度だし、関越自動車道で車でも来やすいし、高速バスも走っていますしね。友人は東京に多いので、向こうに行くにも、来てもらうにも、アクセスの良さは佐久の魅力ポイントでした。そして、駅前はひらけているけど、少し離れたらちゃんと自然も残っているところもいいですよね。
 
 佐久に引っ越してきたのが7月。家が高台にあって、目の前に建物がないから眺めもいいし、今は庭を耕して、いろいろ育て始めています。東京にいるときは祖父母と同居で台所が使いにくかったこともあり、コンビニ食が多かったのですが、今はなるべく化学調味料を使わない食生活にできていて、すごく嬉しいです

Q.佐久に来る前も医療関係のお仕事をしていらっしゃったんですか?

 はい、ここのクリニックに来る前は、東京の脳神経外科で、医療事務として10年ほど働いていました。でも、その前は、医療とまったく関係がない、クレジットカード会社の営業をしていたんです。

Q.え!そうなんですか?なぜ医療業界に転身を?

 その仕事をしていたときに病気になって、入院・手術をすることになったんです。そのとき、体力勝負の仕事はもう無理だなって思ったんですよね。

 私は腹腔鏡の手術(内視鏡を用いて、画面を見ながら手術を行なう。開腹手術に比べて、傷口が小さく、身体への負担が小さい)をしたんですけど、その日の夜、一晩中1時間に1回ぐらい、バイタルチェック(血圧や脈拍、体温など基本的な体調のチェック)に来られたんですよ。手術当日ってそういうものなのかって思っていたら、翌日に手術したお隣の80歳のおばあちゃんは、開腹手術で私より体への負担も大きいはずなのに、夜、誰も来なくて(笑)。私やばかったのかなって。そのあとの回復もおばあちゃんのほうが早かったですしね。もう身体を酷使したスタミナ勝負!みたいな仕事は辞めようって思ったんです。

 退院してからいきなり週5日働くのは難しかったので、リハビリがてら、週3日は何か勉強をして資格をとろうと思って、医療事務の勉強を始めました。

Q.どうして、そこで医療事務を選んだのですか?

 うーん、どうしてですかね…。実は昔、小さい時には医者になりたいと思っていた時期もあったんですよ。テレビとかで見て、かっこいいなって憧れたんだと思います。専門性のある仕事のほうが、ずっとやりたかったですし、医療系に対する興味はずっとどこかで持っていたんだと思います。だから資格をとろうと思った時に、医療事務に手が伸びたんだと思いますね。



Q.佐久心臓血圧クリニックはどうやって見つけたんですか?

 ハローワークでの求人募集ですね。佐久にようやく良い物件を見つけて、移住を決めてから本格的に仕事を探し始めたんですけど、医療系以外の仕事も含めて見てはいたんです。やっと決まった、憧れの田舎暮らしなので、それは諦めたくなくて

 そうはいっても、せっかく医療事務を10年やってきたので、できれば続けたいと思っていたら、ここのクリニックを見つけたんです。しかも家から車で5分程度!ここは逃せない!と思って、ものすごく自分をアピールした書面を作りました(笑)。「私できます!!」って(笑)。当時まだ東京にいたので、どうなるか心配だったんですけど、最初の面接をインターネットを使ったオンラインでの面接にしてもらえたりして、すごく助かりました。

Q.働き始めたのが9月からで、ちょうど1ヶ月ぐらいですね。クリニックでの仕事には慣れてきましたか?

 ちょうど9月は下旬にクリニックの長期休暇があって、その前後は患者さんの数が多かったので、結構、ひゃ〜ってなっていましたね(苦笑)。まだ「これをやったら、次はこれ」っていうスムーズな動きができなかったり、同時に複数のことをやろうとして1個忘れてしまったりして…。小金沢さんにたくさんフォローしてもらっています。

 でも、驚いたのは、業務の幅広さなんです。前に勤めていたクリニックは、予約制ではなかったし、会計担当の人がパソコンから出してくれたものを、入力して、お金を患者さんから受け取ったらおしまいでした。お支払いも現金だけだったので、やることがシンプルだったんですよね。

 でもここのクリニックでは、受付で予約もとるし、予約日が合わなかった場合には、薬の日数を変えて、そのFAXも流さないといけない。お支払い方法にクレジットカードもありますし。受付と一口に言っても、とにかくやることがたくさんあるし、多岐にわたるんですよね。




Q.他にここのクリニックに来てから驚いたことや、感じた違いはありますか?

 専門用語をスタッフみんなが使っていることですね。前のクリニックは、受付スタッフが未経験スタートの人が多かったこともあって、専門用語は特に使っていなかったんです。使ってしまうと、新しく入ってきた人が追いつけなくなってしまうので。

 でもここのクリニックは、病院出身の方が多いので、専門用語もバンバン飛び交う。例えば、糖尿病はDMって略すとか(diabetes mellitusの略)、高血圧だったらHTとか(Hypertensionの略)、そういう言葉を受付の人も含めて、みんな知っているんですよね。お昼休みとかも、そういう専門用語でみんな会話ができているのがすごいなって思うし、そういう用語を使えると、例えば受付でちょっと患者さんのことを話しても、患者さんたちには分からないので、個人情報に関わるやりとりをしないといけないときとかに便利なんですよね。私はまだまだ分からないことが多いので、頑張って勉強しています。

 あと、こちらに来てから、患者さんたちの苗字のかぶり率には驚きました(笑)。この地域の人たちは、みんな〇〇さんっていうの、地域ごとにあるじゃないですか。その率がやはり高いなと思いますね。でも、例えば同じマツモトさんでも、あるマツモトさんの話をしていると思ったら、気付いたら別のマツモトさんの話をしていて。それを先生たちは「マツモトさん」という苗字と症状だけでちゃんと通じ合っているんです。あれには感動しましたね。みんな患者さんのカルテや症状を把握しているからこそできる会話なので…。

 まだまだ業務内容も医学知識も身につけている途中ですが、知識が増えていくのは楽しいですし、自分や家族のために役立つ知識なので、勉強のしがいもあります。

 でも、まだ日々の業務では手際が悪いところもあるかと思うので、患者さんたちには、もう少しだけ温かく見守って、待っていていただければうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!


Interview & Text & Photo / Ai.A