2019年2月26日火曜日

花粉症、大丈夫ですか

冬もやっと終わりそうな雰囲気ですが、花粉症をお持ちの方々には、また受難の季節の始まりですね。私も、「スギ」「ヒノキ」花粉にアレルギーがあり、せっかくの春なのに、毎年、対策に苦慮しています。
花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などですが、体全体のかゆみ、のどのかゆみ、体のだるさや微熱などがあることもあります。
花粉症の原因となるのは、春の「スギ花粉」が有名ですが、春では「ヒノキ」「シラカンバ」、夏から秋にかけて「ブタクサ」「ヨモギ」なども原因としては多いですね。
花粉症は症状によりおおむね診断がつきますが、検査としては、当院では血液検査で花粉に反応する免疫物質(IgE)の測定を行っています。現在、1回の採血検査で36種類のアレルギー原因を診断できる検査を施行しており、自己負担料金は保険診療(3割負担)で4810円です。
当院での治療はお薬の治療になりますが、基本になるのは「抗ヒスタミン薬」です。以前は、内服でかなり眠くなることがありましたが、現在はこれらの副作用が軽減された「第2世代抗ヒスタミン薬」を多く用いています。私も使用していますが、寝る前に1回内服するだけで、以前のお薬よりかなり快適に生活ができるようになりました。
花粉のとても多い時期には内服だけではくしゃみや鼻水が止まらないこともあります。そのような際に「花噴霧用ステロイド薬」をお勧めしています。「ステロイド」というと「怖いお薬」というイメージがあるかもしれませんが、鼻だけにきくお薬なので、副作用の心配はほとんどありません。また、目のかゆみなどの症状は、状態にあわせた点眼薬を処方しています。