2018年4月16日月曜日

第1回のルカレさんとの健康ランチご報告


4月14日土曜日、かねてからお伝えしておりましたレストラン ル カレさんと佐久心臓血圧クリニック共同企画の減塩フレンチランチとミニ健康教室を開きました。

参加の皆様には予定通りのお集まりいただき、12時半、私とルカレの大北シェフの挨拶に続いてランチコースの始まりです。

前菜は玉ねぎとアンチョビのキッシュ、ピクルスと地元野菜のサラダ添え(料理を食べるのに一生懸命で写真を撮るのを忘れてしまいました)。定番ですが、減塩。いつもおいしいです。

続いて温かいキクイモのポタージュ、試食の時はカップだったのですが、今日はスープ皿でスープの量もたっぷりです。塩はほとんど使用されてないとは思えない濃厚なおいしさ。自家製のパンは通常1本に14g程度の塩を使用されているのを今回は8gの減塩とのこと。こちらもいわれなければ気づかないですね。



そして、メイン料理は牛ハラミ肉のローストにリヨン風のソース(玉ねぎを煮詰めた塩分を使わないソース)ハラミとは横隔膜とのこと。ほとんど脂身のない赤身で、脂身の苦手な私、しかも普段ほとんど牛肉を食べない私ですが、このステーキは本当にうまいですね。今思い出しても、食べたくなります。




デザートはイチゴのソルベとブラマンジェ。カウンターに座る私の前で、シェフ奥様のソルベをスプーン一つできれいに形作るそのテクニックに少し驚いた後、おいしくいただきました。



デザートまで終わったところで、参加の皆さんにカウンター前に集まっていただきます。


ルカレさんはオープンキッチンになっていて、カウンター席ではシェフご夫婦がお料理を作るのを見ながら食事をいただけるのが特徴でもあるのですが、今回はこのキッチンを使ってサラダとポタージュの作り方を実際に作っていただきながら、教えていただきます。皆さん、メモなどをとりながら、熱心に聞いていただきました。でも、決して難しいわけではないので、少しこつをつかめば自宅でもできそうな感じです。




そして最後は私の「高血圧」に関するミニレクチャー、そして佐久医療センター管理栄養士の樋口さんに「食材に含まれる塩分」に関するミニレクチャーをしていただきました。

私のレクチャーが予定より少し長くなってしまったこともあり、2時半終了予定が3時頃までかかってしまいましたが、参加の皆さんにはおいしいお料理に満足していただくとともに、おそらく少し健康意識を向上させてお帰りいただいたものと思います。

ご参加の皆様には第1回にご参加いただきありがとうございました。次回は今回と全く同じ内容で5月に行いますが現在のところ、予約で満席です。キャンセルがでることもありますので、ご希望の方は一度ルカレさんまでご連絡ください。

6月からは別のテーマで行います。乞うご期待!

また、飲食店の皆様、このような企画に賛同いただき、ご協力いただける場合には、私や管理栄養士さんが減塩などの方法を一緒に考えさせていただきます。クリニックに遠慮なくご連絡ください。








2018年4月11日水曜日

24時間血圧計を導入しました


血圧はもともと一定なものではなく、走る・歩くなどの活動や運動、温度などの環境、怒ったりイライラなどのストレスや緊張などちょっとしたことで常に変動しています。


変動することは正常な体の反応のため特に問題はありませんが、血圧の値が常に高いことが動脈硬化を進行させる原因となります。


24時間血圧測定結果です





そこで、24時間血圧測定をすることで1日の血圧の変動や高血圧のタイプを把握することができます。














高血圧にはいくつかタイプがあります。

家庭でも病院でも高いタイプの「高血圧」

家庭で測ると数値が低いのに病院で測ると高く出るタイプの「白衣高血圧」

逆に病院で測ると数値が低いのに家庭では数値が高いタイプの「仮面高血圧」にわけられます。



さらに仮面高血圧は3つのタイプにわけられます。

①職場や家庭などでのストレスが原因で日中の血圧が高くなるタイプの「昼間高血圧」

②朝、目覚める前後に血圧が急上昇するタイプの「早朝高血圧」

③本来血圧が下がるはずの就寝中も血圧が下がらずに高いタイプの「夜間高血圧」

にわけられます。



仮面高血圧は、見逃されやすい上に心臓や腎臓などの臓器へのダメージや脳卒中、心筋梗塞のリスクは一般的な高血圧と同程度なので危険なタイプだと言えます。

寝ている間や目覚める前後にご自分で血圧を測ることは難しいため、こちらの血圧計を活用することで仮面高血圧の診断に役立てることもできます。

このように24時間血圧計は高血圧の診断と治療において重要な役割を果たしてにおいて高血圧ガイドラインでも推奨されています。













24時間血圧計は昼間30分、夜間は1時間間隔で自動で測定し、体動の多い自由行動下の測定ができます。



血圧計をつけたままの入浴や運転はできませんが、普段通りの生活をしていただきます。

2018年3月13日火曜日

無呼吸ありませんか?


暖かい日が続き、少しずつ春の訪れを感じられるようになってきましたね。

院内も日差しが入りポカポカです(*^-^*)

こんなぽかぽかな陽気だとウトウトと眠くなりますよね。













けれど、その眠気が強かったりこちらの症状が当てはまることはありませんか?

睡眠時間は十分なはずなのに疲れが取れない
大きないびきをかく

睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある

肥満、糖尿病や高血圧である



ご自分に当てはまらなくてもご家族はどうでしょうか?
もし当てはまる場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群とは気道の閉塞などが原因で睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や止まりかける状態(低呼吸)が繰り返される病気です。




心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こし、治療せずに放置しておくと生命に危険が及ぶ場合もあります。

 当院では睡眠時無呼吸症候群の検査及び治療を行なっています。

検査は寝る前に腕に簡単な検査装置を装着して行うもので、入院の必要はありません。

(結果によっては入院をして詳しい検査が必要な場合もあります)

中〜重症の方は一定圧を加えた空気を鼻から送り込むマスク(CPAP)による治療が行われ、きちんと治療をすれば高血圧や循環器疾患のリスクが低くなると報告されています。

 心配な方はまずはご相談ください。



詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。(CPAPを取り扱っている帝人が運営しているサイトです)
無呼吸なおそう.com
By A.A

2018年3月4日日曜日

花粉症がついに来た。(当院も治療しています)


自宅から望む、今日午後の八ヶ岳。垂直な飛行機雲がきれいでした。

昨日から暖かくなり、今日は完全に春の暖かさでしたね。
私は花粉症もちで、数年前までは外出時にマスクと花粉症用メガネを手放すことはできず、病院の駐車場から病院に入る短い距離でも、メガネをしながら半分目をとじて薄目で移動していました。それでも、目はかゆくて真っ赤になり、くしゃみと鼻水がとまらず、最高のシーズンなのに、最低の体調で、本当に閉口していました。この頃は花粉症の薬を飲むとすごく眠くなってしまい、これはこれでとても具合が悪く、治療を諦めていたからです。
しかし、数年前から寝る前に1錠だけの内服でよい新しいお薬を使用するようになり、劇的に花粉症の症状は改善しました。残念ながら、今日はいきなり暖かくなってしまったので、薬を用意はしていたものの、一昨日も、昨日も飲み忘れてしまいました。その結果、朝、外にでて、いきなり花粉の攻撃にたじろいでしまう失敗をしてしまったのですが、今日からは必ず薬を飲むぞと堅く決意しています。
当院は高血圧などの生活習慣病の患者さんがほとんどですが、花粉症の治療もしています。今日も数人お見えになりましたが、最近の薬は眠気も少ないものが多く、おすすめです。是非、お困りの方は受診をお勧めします。

タイ、ランパン病院のスタッフの方たちが佐久に来てくれました。

4年程前、台湾の小さな研究会でタイの北部の地方都市、ランパン病院の先生と知り合いになり、翌年、バンコクでのアジア血管外科学会の折に同病院を訪問しました。タイ訪問は始めてでしたし、小さな田舎の病院であろうと、後輩の新津医師と少し上から目線で伺いました。しかし、2日間手術を見学し、手術の技術の高さ、症例が豊富であること、また4名の若い心臓外科医の真摯な人柄にすっかり魅せられました。その結果、新津医師はその後、同病院に1年間留学し、昨年帰国したのですが、今回、部長のNuttapon Arayawudhikul先生、最初に知り合いになったJalearn先生と、看護師さん、臨床工学技士さん10名ほどが佐久医療センターに見学に来てくれました。2名の先生以外は日本初訪問なのに、前日バンコクを出発して朝、東京に到着。そのまま軽井沢に移動して、夜、医療センターの心臓外科スタッフと軽井沢駅前の居酒屋で懇親会。初めての日本の夜が、すごく寒い日で、おまけに真っ暗な人気のない街に、とんでもないところに来てしまったと思ったことと思います。寒くて我々も凍えていましたが、Nuttapon先生はなんと半袖。「No problem」といっていました。看護師さんとも片言の英語で会話。インターナショナルな、楽しい懇親会でした。クリニックがメインの仕事になると、このような海外の人たちと接する機会が激減してしまうのは少し寂しいですね。これからこのような輪が広がっていくであろうと若い医師たちがうらやましいです。
右列4番目(私の隣)がNuttapon先生、左列3番目がJalearn先生

2018年2月28日水曜日

スキー場に行ってきました。


長野に生れながら、寒さが苦手なうえ運動も苦手なので冬にスキー場どころかあまり外にでないのですが、先日十数年?ぶりに行ってきました。


木島平スキー場は思ったより寒くなく、見えないくらい上までコースがあり絶景でした。
スキーコースの横にある同じ長さのソリコースを楽しんだり満喫の一日に。
お昼にはスキー場にある佐久在住のマスターがいるステキなカフェ““だいちカフェ””でとっても美味しいカレーをいただきました♪♪コーヒーとチョコレートケーキもおススメなのだとか(o^^o)






満腹で午後もいっぱい滑ってきので、カロリー消費はできたかな…(^^)
冬らしいことをするのも今さらながらいいなと感じた週末でした。
                                                 
by R.S

2018年2月18日日曜日

予告:旨味を生かした本格減塩フレンチランチ&ミニ健康教室開催します。


外食に行くとついつい塩分を多くとってしまいがちです。

ただ、塩分が少ないとなんだか物足りないし、美味しく感じない事が多いですよね。

そこで以前ブログにも登場した佐久の本格フレンチレストランのル・カレさんとコラボレーションをして減塩のフレンチが食べられるイベントを企画しました。




ル・カレさんはフランスや
カナダで修行されたご夫婦が切り盛りされ、地元の食材を多く使用し安心で新鮮かつ本格的なフレンチ料理がいただけるお店です。


高血圧治療ガイドラインでは減塩目標は1日6g未満と言われているため1食あたりに換算すると2g未満が目標です。

外食でよく食べるパスタは3〜4g、ピザは4〜5g、ラーメンにいたっては5〜7gとかなりの塩分量が入っています。

今回提供させていただく予定のお料理は前菜・パン・メイン・デザート・コーヒーを全て含め2g弱と減塩目標内です。


今日はクリニックのスタッフで試食に行ってきました。
前菜は地元新鮮野菜のサラダ、キッシュ、根セロリのポタージュ。もちろん、こちらも減塩の特別レシピです。今回はパンも通常より減塩で焼いていただきました。でも、とってもおいしいパンです。

本格フレンチで塩分2g未満というのにも驚きですが、特に驚きだったのがお肉に添えられているソースは一切塩分が入っていないということです。
お料理を作るシェフ2人の呼吸はぴったりです。

玉ねぎを炒めて旨味を出し、濃縮されたバルサミコ酢と鶏肉のブイヨンが隠し味のソースです。ドロッとしたソースがお肉にうまく絡み物足りなさがありません。


絶品のメイン料理
野菜やお肉など素材の持っている特性や旨味を時間や手間をかけて最大限に引き出されているため、少ない塩分でも物足りなさがなくいつも食べている料理と遜色なく、むしろそれ以上に美味しいです。

100%地元イチゴを使ったソルベがココナッツミルクによるブラン・マンジェにのるこれまた絶品のデザート

我慢をして減塩をするのではなく、美味しく楽しく減塩したいですよね。

日程は4月14日(土曜日)のランチタイム。ランチのほかに、シェフによるミニクッキング教室、栄養士さんによりミニレクチャーも併せて行う予定です。お料理は季節が変わりますので、内容は若干変更になる可能性があります。料金など詳細が決まりましたらまたお知らせします。

by A.A