2017年11月19日日曜日

自宅で血圧測定していますか。家庭血圧の測定は血圧治療の第一歩です。


高血圧の診断や治療に、みなさんの血圧の値が重要であることはいうまでもありません。しかし、どの血圧が「本当の血圧」であるのかを皆さんはご存知ですか?あいまいなままで高血圧の治療を受けなかったり、治療を受けていても十分血圧が下がっていない患者さんはとても多いといわれています。

血圧をはかるのは「病院やクリニックの受診時」「会社で」「デイケアなどに行ったときに、そこで施設の人に測ってもらう」「自宅で血圧を測定」など、いろいろな場合があると思います。しかし、正確な血圧の測定には「時間をきめて毎日同じ条件で、安定した状態で」が必要です。その中で、最も大切な血圧が自宅で測定する「家庭血圧」です。家庭血圧の測定には血圧計を購入していただく必要がありますが、より正確な血圧の測定には「上腕式」の血圧計が優れているといわれています。当院にお越しの患者さんでも手首式の血圧計を使用されている方が多くいらっしゃいますが、手首式は周囲の解剖学的状況から測定に必要な動脈の圧迫が不十分になる場合があり、正確な血圧測定ができない可能性があるとされています。

日本高血圧学会での最新の「高血圧治療ガイドライン」に記載された家庭血圧測定の方法はや条件を少し簡略化していかにしめします。

1.静かで適当な室温の部屋で、1~2分安静後に。測定時に会話はしない。

2.A)朝、起床後1時間以内。排尿後、朝食・朝の薬を内服する前に

B)晩(就床前)

3.測定の回数 1つの測定時間に原則2回測定し、その平均を記録する。



就床前の測定が難しい場合には、当クリニックでは比較的一定の時間で測定しやすい夕食前などに測定していただいています。

また、当院では、なるべく正確な血圧測定をしていただくために、看護師による血圧測定方法の指導もさせていただいております。血圧測定等に関するご相談は気軽におっしゃってください。。

忘れがちは家庭での血圧測定ですが、治療をさせていただく我々には、治療におけるもっとも大切な情報になります。ぜひ、頑張って測定を行っていただきたいと思います。

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