2018年1月6日土曜日

今日の気になる新聞記事―高血圧でも通常保険加入―


多くの働き盛りのかたが、ご家族のために生命保険に加入されていることと思います。病気をお持ちのかたが、生命保険の加入に制限があることは多くの方がご存じと思います。でも患者さんの数が多い「高血圧」に関してどのようになっているかを私はあまり考えたことがありませんでした。

今日の日経新聞に「高血圧でも通常保険加入/入院の可能性・日数に差異なく」の記事で、このことを再認識させられました。
記事によると、従来高血圧などの持病がある人は通常の保険に加入することは難しく、加入したい場合には次の2つがあったとのことです。1つは「部位不担保」という条件付きで、持病による入院や死亡では原則保障が受けられない契約。もう1つは引き受け基準緩和型(限定告知型)で持病に対しても保障が受けられるものの、保険料が通常に比べ割高な契約。

しかし、第一生命保険は昨年7月から高血圧や糖尿病などの持病がある人でも状態によって通常の保険に通常の保険料で加入できるよう査定基準を緩和したとのこと。これは第一生命が日立製作所とくんで10年以上に及ぶデータを解析したところ、特に高血圧について治療中の人と健康な人の間に入院の可能性やその日数に大きな違いがないとの結果を得たためとのことです。また、同様の動きは日本コープ共済生活協同組合連合会では2015年から、全国労働者共済生活協同組合連合会では2016年から行われてきたとのことです。
最近は30代や40代で高血圧と診断される患者さんも多くいらっしゃいます。保険にお世話にならないよう、血圧や他の生活習慣病を適切に治療していくことが最も大切ではありますが、いざというときの保障である生命保険が、データを元にこのような改善を行っていくことは、患者さんの経済的負担を減らすとともに、ご家族の生活設計のリスクを減らす大変よい取り組みと思いました。

通勤途中で振り返ってみた今日の八ヶ岳。快晴の朝、寒いけどとてもきれいでした。

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